0回目のデートとは？ 〜リアル・オプション型の恋愛投資〜
「一度会っただけでその姿が脳裏に焼き付き、また会って一晩ともに過ごしたいと思わせる女。」
そんな女性を口説き落とすのは容易ではない。我々のリソースは金にしかり、時間にしかり、限りがある。
リソースは有限という前提の下、CPS（Cost Per Sex）の概念は、恋愛市場において非常に重要な指標と言える。今回はCPSに関連して、ファイナンスの「リアル・オプション理論」を使い、どのようにハイリターンな案件（LV8以上）を成功させていけるのかについて述べたい。
LVの定義を再確認したい方はこちら⇣
CPSについて
まず、CPSとは「男性が1回のセックスにかけるコスト」のことである。
以下の柊ユウ氏のブログにCPSの説明がよくまとまっている。
『1回のセックスにかけるコストが2万円を超えたら負け。 大学生〜社会人のCPS（コストパーセックス）は7,300円〜2万円が妥当 - PJ表参道』*1
柊氏はCPSの計算方法を以下のように定めた。
CPS ＝ 女性1人にかけるコスト（デート1回のご飯代 × デート回数 ＋ ホテル代） ÷ セックスできる確率
LVを基準とする投資リターン
しかし、このCPSの公式には一つ重要な概念が抜け落ちてると感じた。それはコストをかける案件の「リターン」だ。どの案件に投資をするかは結局リターンをどれくらい得られるかによって決定される。
ここでは分かりやすく、女性のルックスバリュー（LV）をリターンの指標とする。経験的にLV7（クラス1位）以下とLV8（学年1位）以上では、セックスできる確率に大きな差があると感じる。やはりLV8以上は、日常的に一定水準の男性から誘いを受ける機会が多く、そのライバル達との競争に打ち勝つ必要があるからだ。
よってハイリターンの高LV案件（LV8以上）に関しては投資の判断を慎重に下さなければならない。色んな男から食事をおごられるLV8にリソースをつぎ込んでもその投資は無駄になるリスクが高い。
リアル・オプション理論
だからといって、不確実性の高い案件にそもそも投資をしないでいては、いつまでたってもハイリターンを得ることはできない。そこで、リアル・オプション理論の考え方が役に立つ。
リアル・オプションを端的に言うと、それは「不確実性が非常に高い事業環境下では、何らかの手段で投資の『柔軟性』を高めれば、事業環境の下振れリスクを抑えつつ、上振れのチャンスを逃さない」という発想です。
例えば、顧客のニーズが目まぐるしく変わるIT業界では、ベータ版であってもとりあえず少額・小規模で商品やサービスを出してみて、市場の反応を見て、改善を繰り返すというのが一般的だ。この考え方を、恋愛市場にいる不確実性の高い案件投資に対して適用してみたい。
恋愛市場におけるリアル・オプション型の投資
リスクの高い（＝セックスができず、無駄なコストとなる）案件には投資をしにくい。リアル・オプションでは、この投資に柔軟性を与えることを考える。初期段階で通常よりもミニマムな段階的投資をしてみるのは一つの手だ。
LV7以下だったらいきなりディナー（2人合わせて約1万円）に誘うところを、高LV案件に対してはカフェ（1500円）や、公園でのワイン飲み（3000円）に誘う。ターゲットの女性の特徴を把握し、反応を見て次回以降にセックスできるという確信を得られたらディナーに誘う。
一見至極普通のことを行っているようであるが、この考え方を実践できている人は少数である。多くはそもそも高LVであるから相手にされないだろうと投資を行わない。または深追いしすぎて、口説ける見込みのない案件に身の丈に合わない高級フレンチをおごったりしたのに、3回デートした結果は手をにぎっただけ、、、たいていの男は過去の損失を取り返そうとむきになり、さらにCPSを悪化させてしまう。
しかし、「0回目のデート」という位置づけでカフェ代などに投資すれば、結局リターンがない場合の損失を抑えつつ、一方でセックスにつながった場合のハイリターンの可能性を高めることができる。
前もって「これだけのお金と時間を使って駄目だったら損切りする」と決めておくのは、株式投資と同じように重要である。CPSを事前に考え、リアル・オプション型の投資を意識しながら、余裕を持って口説けばよいのだ。
世には星の数ほどいい女がいるのだから。
